おっかなびっくり海外ツーリング

海外でツーリングしてみたい!バイク初級者の50代が大それた夢に挑戦します。

英国のレンタカー

友人と英国でドライブする予定となったので、事前にネットで英国のレンタカー事情について調べたのですが、リアルなところを書いているブログが少なかったのと、最近の情報が少なかったので、情報共有として残しておきたいと思います。

ここはバイクツーリングのブログなので、あまり自動車・レンタカーについては記載しませんが、主だったところのみ書いておきます。何かの旅行のときの参考になるかもしれません。

レンタカーの予約

レンタカー業者選び

まず、レンタカー業者についてですが、全般的に大手はどこも評判が良くありません。従業員のモチベーションが低いからでしょうか。あるいはスタッフにはいろいろな文化の方々がいらっしゃるので、それぞれの利用者との文化の違いによるのかもしれません。

いずれにしても、Googleマップなどの口コミ評判は、スタッフによって対応のばらつきが非常に大きくて、ハズレのスタッフに当たったヒトの悪評コメントが目立ってしまっていて、評価が低くなっているということだと思っています。

なので私がネットの評価を見るときは、最低評価の星1を除いて見ています。

もちろん営業店の雰囲気はマネジャーによる影響が大きいと思いますので、星1を除いた他の星の分布を見て、なるべく上に寄っているのが良い評価だと考えています。

とはいえ、個別のレンタル事案においては、たまたま担当になったスタッフの当たりはずれによる影響が大きいと思いますので、あまりアレコレ考えず、友人宅の近くに営業店のある「enterprise」にしました。

www.enterprise.com

アカウントを作って予約に進みます。

なお、英国では個人でシェアカーを出しているひとがいて、ネットで予約できるサービスもあるのですが、今回はレンタル期間が週末を入れた4日と比較的長めで、友人宅のあるロンドン市街中心に近いところには、条件の合うレンタルがなかったので、今回は見送りました。

マニュアルとオートマの両方がある

日本では乗用車のレンタカーというと、ごく一部の例外を除いて、すべてオートマですが、もともとマニュアル比率の多い欧州では、マニュアル車の設定が多く、かつ料金も安いです。

私はオートマ免許がなかった時代に自動車免許を取ったので、マニュアル免許です。マイカーも、最初の2台こそオートマでしたが、その後の3台はマニュアルで、今もバイク(マニュアル)に乗っているので、上手い下手はともかく、マニュアル車のほうが個人的な感覚に合っています。

尤も最近のマニュアルはクラッチやギアが非常によくできていて、まるでオートマのような操作感なので、マニュアルでも全く苦にならないと思っています。

友人は普段ほとんど運転していないとのことですが、実家でたまに乗る車はマニュアルだそうで、どちらでもOKということで、マニュアル車を予約しました。

レンタカー業者の予約サイトには、マニュアルとオートマの両方の設定があるため、オートマを運転したい普通の方が、値段だけで車種を選ぶとマニュアルだったなんてこともあるので、注意したほうがよいですね。

ちなみに、借りた後の話ですが、最近の車はパーキングブレーキがボタンになっていて、MTで坂道発進するときにどうするんだろうと、その場になって焦りましたが、解除が自動的になされるようですね。自分的には手でブレーキのかかり具合を感じながらレバーで解除したいのですが時代の流れには逆らえず...。

車種は小さめの2WDがよいかも

英国は街なかの道はもちろん、郊外でも結構道幅が狭いところが多いので、カッコよくても幅がデカイ車種は避けたほうがよいと思います。最大でも普通サイズにしておきましょう。

観光地の駐車場にアプローチするときに、多くの観光客がごった返している狭い道を、歩行者をかき分けながら進むこともあり、幅の広い車は不便です。

普通の道でも路地に入ると、激狭だったりしますし、両側が石垣作りだったりと、さらに神経を使う場面もよくあります。

駆動方式については、駐車場が舗装されていないところも多いですが、駐車場程度なら2WDで問題ないです。何か目的があって未舗装道路を長く走るなら4WDが最適ですが、そうでなければ2WDで充分です。

レンタカーの保険はExcessを付ける

海外で車などをレンタルする際に、最も重要なのが、保険です。

面倒と思うかもしれませんが、要約版でよいので、しっかり読み込んで、カバーされているリスクとカバーされていないリスクを認識しましょう。

保険内容は業者によって異なるようで、どこも同じでしょ、とか思ってはいけないと思います。

普段自分が入っている自動車保険(レンタカーなら日本のレンタカーの保険)と見比べて、カバーされるリスクと補償額の違いを比較するとわかりやすいかもしれません。

オススメとしては、基本の保険に付帯する、超過補償Excessは入っておいたほうがよいと思います。

確かにやや高いですが、車を返却したときにあれこれ傷がついてるとか、言われかねませんので、保険は上のランクに入ったほうが、保険のアップグレードを薦められたりもしますし、レンタル・返却をスムーズにするためにも(Excessをつけていたら外装確認が不要のはず)、もともと払うべき(追加することが前提の)コストと思って、Excessをつけます。

この他に、ロードサービスオプションをつけるかどうかは、それぞれの判断だと思います。予約時は、パンクやガス欠が発生したら、レンタカー業者のコールセンターに連絡(電話やメール)して全額負担で対応すればよいかなと思ったので付けなかったのですが、最終的に現地の窓口ではオプションを付けました。

最終的なお支払い明細は以下の通りとなりました。

  • 車種:2023 FORD FOCUS MT(予約時通り)
  • 期間:4日間
  • Time & Distance(基本レンタル料):£280.40
  • Excess(車両保険):£50.00
  • Road Service:£33.32
  • 追加運転手:£52.00
  • RFL(道路使用料):£8.28
  • 小計:£424.00(税前)
  • VAT(付加価値税):£84.80
  • 税込み請求額:£508.80(税込)

RFLというのは見慣れない費目ですが、Road Fund Lincenceの略で、道路税と訳すこともあるようですが、VATがかかっているので、二重課税みたいで気持ち悪いので、「道路使用料」としました。

日本で海外旅行保険に入る

あと、必ず海外旅行保険にも入っておきましょう。

レンタカー業者の提供する保険では大抵、事故などによる利用者自身のケガなどについては、レンタカー業者の保険でカバーされないです。

一般的な海外旅行保険では、レンタカー運転中の自身のケガについては補償されるので、レンタカー業者の保険と組み合わせておいたほうが良いということです。

不明な点があれば、日本で入る海外旅行保険の販売会社に相談するとよいでしょう。

レンタカーの借受け

営業所には早めに行ったほうがよい

事前の予約が前提ですが、日本のレンタカー業者さんは貸出・返却時の事務フローが洗練されていて、あまり時間をかけずに貸出、返却ができます。私も年に数回レンタルしますが、10分もかからないイメージです。

私の数少ない経験によるものですが、英国・米国では非常に時間がかかり、特にレンタルを受ける時は、1時間ぐらいかかる予定を組んでおいたほうがよいと思います。

アップグレード営業も含め、お客の一組にかける時間が長いので、列ができていたらなおさらです。空港などでのレンタルでは利用者も多いので気をつけたいですね。

今回の英国でも、街なかの営業所でしたが、借りるのに1時間ぐらいかかりました。返却でもトータル20~30分ぐらいかかったと思います。

レンタカーの借り入れ、返却時は余裕を持ったスケジュールにしたほうがよいですね。

アップグレード営業がスゴイ

他の方のブログや口コミでよく見かけることですが、実際に借りるために営業店に赴くと、予約内容とは関係なしに、様々なアップグレードを強烈に持ちかけられます。

日本のレンタカー店では考えられませんが、多分それが現地スタッフのインセンティブ報酬になっているものと思います。

オートマに比べて安いマニュアル車を予約した私は、強烈にオートマを薦められますが、頑なにマニュアルにしたいと明瞭に言い張ってやりすごしました。

仕方ないわね~とばかりにちょっと口を尖らせていましたが、こちらの希望はマニュアルですし、そちらの事情は知ったことではないです。

また、同じマニュアル車でも、より高額なGPSカーナビがついている車種を薦められましたが、これも同様に明確に却下!普段からスマホナビに慣れているから要らないよ!と言って退けました。

おかしなことに、どうやら予約した何も付いていないマニュアル車の準備をしていなかったのか、ノーチャージでGPSカーナビ付きの車を貸してあげるよと(やや恩着せがましく)おっしゃいまして、値段が変わらないことを再び確認して、OKしました(借りた後の明細もよく確認するように!しれっと価格を上げてくる可能性あり)。

結果的には、車載カーナビはどうでもよくて、それよりモニターとしてのCarplay・Android Auto対応の機能は非常に便利で、ナビは自分のスマホを使いますが、ディスプレイとして車載カーナビを使いました。CarplayやAndroid Autoの機能自体はまだ発展途上という感じですけど。

ナンバープレートを撮影

さて、無事に車が自分に引き渡されたら、まずナンバープレートを撮影しましょう。

多くのコインパーキングの精算機ではナンバーの入力が求められますし、ホテルの駐車場ではナンバーを申告することもあるでしょう。

使用頻度が高い情報ですので、外装を撮るよりも優先度が高いです。ナンバーをスマホにメモするのでもよいですが、写真のほうが簡単かと。

外装の各部を撮影

借りる段階での車の状態を記録しておくため、キズがついてなくても、ありとあらゆるところの写真を撮っておきましょう。

特に、前後バンパー(四隅も含む)、ミラー、ホイール、ホイール周辺のボディ、ドア、フロントバンパーの下のアゴの部分(地面をスルこともあるから)、フロントガラス(飛び石)などなどです。

借りている間に覚えのないキズ、例えば駐車場などでキズをもらうこともあるでしょう。前からついていた、ついていないといったトラブルにならないようにするためにも、キレイな状態でも撮影しておきます。

Excessに入っていても念のためです。

返却時は貸出時と同じスタッフでないでしょうから、しっかり撮影しておくことでその後のトラブルに備えることになるでしょう。

レンタカーを返す

返却時も車体の写真をあちこち撮っておくとよいと思いますが、Excessに入っていれば、あまり細かいことで後から請求される可能性は低い(ない?)ので、省略しても大丈夫かなと思います。Excessでカバーできないほどのダメージだったら返却時に明らかなので。

今回の私の場合は返却時に強めの通り雨が降っていて、わちゃわちゃしながら返却したので、写真を撮る余裕がありませんでしたが、大丈夫でした。実際に、ぶつけたりかすったりすることもなく、駐車中のもらい傷もなかったので、問題ありませんでした。

レンタル中の交通違反

英国では交通違反に結構厳しいらしいです。というか、厳しいです。

多くの信号には小さいカメラが搭載されていますし、制限速度の高い幹線道路が村に入って制限速度が下がるところでは、常時リアルタイムで車速を計測している表示機もあるほどです。

日本だと警察官の方々が人力で計測して検挙するのが大半のようですが、人件費の高い英国は高度にIT化されていて、「効率的に」検挙していきます。

気をつけるべきルールは、制限速度、バスレーン、駐車禁止のようです。

バスレーンは、バス優先ではなく、バス専用のレーンで、あまり日本の幹線道路では見かけないので、要注意です。日本でも駅前のロータリーとかでバス専用とかはありますが、英国だとラウンダバウトから出た2車線の左がバスレーンということもあるので、遠慮して左側を走っていると違反になっている可能性があります。

レンタル中の違反は、警察からレンタカー会社に照会があり、違反者情報が警察に提供されます。違反金は直接警察とやりとりするようにとのことです。

また、レンタカー会社からは、警察対応を行ったことによるAdmission Feeが請求され、レンタル時のカードで引き落とされます。

実際に私は違反したとのことで、Admission Fee £35が引き落とされました。

どんな違反をしたのかとか、罰金がいくらなのかは不明で、自分から警察に照会してもよいのでしょうけど、一旦様子を見ています。

他の方のブログによると、英国警察から郵送で証拠写真と一緒に請求書が送られてくるそうです。