スマホをナビとして利用する
スマホナビについて
当時の私のスマホはGalaxy S21 5G(Android)で、Galaxyシリーズは今までバイクの振動で故障したというケースを聞いたことがないので、普段も躊躇なくスマホホルダーに装着してナビとして使っています。
iPhoneだとカメラのオートフォーカス機構が振動で壊れるというケースがあるようなので、iPhoneユーザーでしたら、振動対策が施されたスマホホルダーを使うか、最近だとスマートモニターを使うというのも選択肢となるでしょう。
ただ、スマートモニターをレンタルバイクで使うには配線などの装着の手間が多すぎますし、荷物にもなるので、スマホホルダーを使うのが現実的と思います。
GPSナビを借りるというのも選択肢かもしれませんが、慣れない機材とソフトだと使いこなせないと思うので、やはり使い慣れた機材とアプリで臨みたいです。
自分のスマホホルダーを持っていく
スマホホルダーはレンタルバイク屋さんで借りれると思いますが、私は自分が普段使っているスマホホルダーを持っていき、バイクに装着することにしました。
ミノウラ(MINOURA)「スマホホルダー iH-220-STD SMクランプ仕様 スタンダード Φ22.2~28.6mm対応 ブラック(Amazon)」
引用元:www.amazon.co.jp
使い慣れないスマホホルダーだと、スマホを落下させるリスクが大きいのと、自分のスマホに適合しているか(厚みやボタンの位置)に不安を覚えるからです。
バイクでスマホを適切な位置に取り付けられないと、ナビ用途として致命的なのでそこは慎重に対応します。
そのため、現地でスマホホルダーをバイクに取り付けるための工具や部材(傷防止)を持っていく必要もあります。
といっても元々汎用の工具セットは持って行くので、このために追加になる工具は知れているものとなるでしょう。
事前の取り付け確認
また、借りる予定のバイクの実物をあらかじめ日本で借りるなりして、実際に取り付けてみて取付位置を確認しておきました。これは同時に必要な工具の確認にもなります。
普段乗っているバイクを借りるなら、取付位置にそれほど不安はありませんが、乗っていない車種だと念のため確認しておいたほうがよいと思います。
実際、CB500Xの国内版である400Xを確認すると、ハンドルバーの太さが一定でない部分があったので、そこには取り付けられません。
この作業をやっておくだけで、現地でのスマホホルダーの取付作業の試行錯誤がなくなる分、作業時間を大幅に短縮できますので、ぜひやっておくことをオススメします。

電源確保
また、走行中もスマホへの電源供給が必要ですから(こういった使い方があまり良くないことは承知の上でです)、USB電源が取れるか事前にレンタルバイク業者さんに確認しました。
USB電源でなく、12Vソケット、しかも海外だとやや小型のDIN規格のソケットのこともあるので、必要に応じて対応するUSB電源アダプターを用意しておいたほうがよいでしょう。
ちなみに、今回のケースでは、EnglandでのCB500Xは12VソケットとUSBポートの両方があるとのことで、また、ScotlandのRoyal Enfield HimalayanはUSBポートがあるとのことでした。
ただ、万が一USBポートに問題が発生する可能性もあるため(この不安は後に的中)、充分な容量のモバイルバッテリーも持っていきました。1日10,000mAhもあれば充分かなと思っています。モバイルバッテリーから給電するときは、バッテリーをタンクバッグに入れてスマホまでケーブルを伸ばすつもりです。
また、実際のバイクを使って、使用するUSBケーブルの最適な長さを測っておき、適当な長さのUSBケーブルを持って行くことにします。
短すぎるとハンドルを左右にフルロックしたときにトラブルになりますし、長すぎるとケーブルがどこかにひっかかって危険ですので、適切な長さのケーブルを用意します。
そして、予備のUSBケーブルも1本持っていきます。
このUSBケーブルの予備は重要でして、以前私はUSBケーブルを雨で一本ダメにしたことがあるので、必須としています。
USBケーブルって単なる電線かと思いきや、ケーブルのコネクタの中には電子回路が入っているので、浸水はある程度気にしたほうがよいようです。
実際にどうだったか
概ねうまく行きました。
使い慣れたスマホホルダーはGood
自分が普段使っているスマホホルダーを持っていきましたので、使い勝手がいつも通りで、装着・脱着もスムーズ、落とす心配も少なくて安定した運用ができました。
振動によるスマホのカメラトラブルはありませんでした。
予定した位置に取り付けられないことも
実際現地で借りたCB500Xには、有料オプションのGPSナビのベースユニットが装着されていました。
私はナビを借りないので、無用の長物なのですが、配線の関係で簡単に取り外せないようになっていました。
そのため、普段乗っているバイクであっても、予定していた位置に自分のスマホホルダーを取り付けられるとは限らないので、取付位置は2個所ぐらい考えておいたほうがよいようです。
USB電源が使えないことも
レンタルバイクの整備状況にもよるのですが、スコットランドで借りたRoyanl Enfield Himalayanは、USB電源が不安定で使い物になりませんでした。
どこか断線しているようで、接続してしばらくは給電されるのですが、気がつくと切れているのです。これは貸出時に気がついて、ケーブルなどを交換いただいたのですが、やはりダメで、まあここで時間食うのも無駄なので、スコットランドではモバイルバッテリーでの運用としました。
バイクのUSB電源が使えるとは限らないということですね。
防水対策の強化が必要
今回の最大の反省点は防水対策です。
スマホ浸水でスマホナビが使えなくなった
これまでも北海道ツーリングなどで、スマホをUSBケーブルで給電したまま雨の中を走ることはあったのですが、スコットランドの土砂降りは本当に半端なくて、USBポートに浸水してしまい、スマホが強制終了となってしまいました。
一度浸水すると乾くまでは正常に再起動すらできなくなるので、スマホをナビとして使うことはできなくなりました。これによりモバイルデータ通信できる機材もスマホしかなかった(手持ちのタブレットはWiFiモデル)ので、電波が全く使えなくなりました。
これはスコットランド初日の、エジンバラから最初の宿泊地へM道路(高速道路)を走っている途中でスマホが落ちたのです。
それから先は、サービスエリアで停まって紙地図で道を覚えて進みましたが、ラウンダバウトで間違えて、リカバリーしようとしてまた間違えたりと散々でした。
かろうじて、行く先の町の名前と、宿の名前と外観をぼんやり覚えていたのと、その宿が幹線道路沿いにあることは認識していたので、なんとかなりましたが、久々に見知らぬ土地でナビなしで走りました。
代替手段の確保
今にして思えば、最初に入ったサービスエリアにWiFiがあったでしょうから、タブレットのGoogleマップにオフラインマップをダウンロードしておいて、タブレットをタンクバッグ天面に入れ、視認性が悪くても、少なくとも音声案内だけでも運用できたでしょうし、路肩に停めた時には現在地の確認もできたでしょう。
まあそこらへんは自分の経験不足によるものですね。
また、今回はたまたま宿泊先の情報をある程度把握していて位置もわかり易い場所だったのでたどり着けましたが、それも偶然だったので、今後は宿の情報のスクショをタブレットに落としておくなり、電波がダメになっても大丈夫なようにしておく必要があると思いました。
防水対策
今回の浸水事件を受けて、新しい防水対策を行いました。
スマホのUSBポートを使用せずにスマホを利用するスタイルを採用しました。
- USBポート閉塞
まず、スマホ本体のUSBポートには栓をしてしまいます。
ノーブランド「タイプC保護キャップ (4個入り シルバー) (Amazon)」

引用元:www.amazon.co.jp - USB給電式ワイヤレス充電スマホホルダー
・スマホにはスマホホルダーからワイヤレス充電
・スマホホルダーにはバイクからUSB電源供給
という要件を充足するスマホホルダーに替えました。
購入したのはこちら。
Kaedear(カエディア)「スマホホルダー ワイヤレス充電 USB電源 クイックホールドビートル QI&USB KDR-M14A (ブラック/充電)(Amazon)」
スマホホルダーに給電するUSBポートから浸水するリスクはありますが、スマホ本体の下に位置しているので実用上は問題ないと考えています。
引用元:www.amazon.co.jp - 水滴タッチ防止アプリ
浸水とは直接関係ないですが、雨の中でもスマホをナビにするならば、雨の水滴で誤タッチが発生しないようにするアプリを入れておかないと、ナビ画面から他の画面に遷移してしまったりとやっかいなことになるので、画面タッチをキャンセルするアプリを導入しました。
このアプリは特定のアプリについてのみ起動するように設定できるので、ナビアプリを登録しておきます。
なお、アプリはこのアプリを省電力モードを外せと言ってきますが、バッテリーが減ると思うので、省電力設定したままとしています。これによる不便は、ナビアプリを起動しても自動的にこの機能がONにならないことですが、手動で起動するだけなので、バッテリーの減少に比べればさしたる問題ではありません。
無課金だと画面ロック時間に制限があるので、ある程度使ってみて良かったので私は課金して使っています。
まとめ
ただでさえ慣れない海外でのツーリングでは普段使い慣れたスマホナビを使うため、スマホホルダーも持っていきました。
あらかじめバイクにUSB電源があるかレンタル業者に確認しましたが、正常に動作しないこともあるのでモバイルバッテリーでも運用できるようにしたほうがよいでしょう。
日本以上に雨が降ることもあるので、スマホの防水対策は万全を期したほうがよいです。
また万が一スマホが動作しなくなった時に備え、タブレットを活用するなり、バックアッププランも考えておいたほうがよいでしょう。
