このページでは今回の英国ツーリングに持っていったバイク用の便利アイテムと実際にどうだったかについてご紹介したいと思います。
サイドスタンドホルダー
舗装されていない路面や、柔らかいアスファルトでサイドスタンドを立てる際に、スタンドに敷くパッドです。
デイトナ(Daytona) 「サイドスタンドホルダー 外し忘れ防止ひも フック付属 96485(Amazon)」
引用元:www.amazon.co.jp
収納場所
ロープの両端にホルダーとフックをくくり付けておき、ポケットかタンクバッグに常に入れておきます。
いざ使う時にバイクにまたがったまま取り出せないと意味がありません。そういうところはスタンドでバイクが自立できないようなところですから。
オススメはタンクバッグの左サイドですね。ポケットだと着替えた時に後ろに収納しがちなので。
誤ってバイクにまたがったまま取り出せないところに収納してしまったら、サイドスタンドがしっかり立てられる場所まで移動し、スタンドホルダーを取り出してから、再び駐車したいポイントに移動するしかないです。そういうところの切り返しは転倒しかねないので、収納場所は大事です。
使い方
私流の使い方以下の通りです。
駐車時
- エンジンを停止(ギアはロー)
- バイクにまたがったまま左足でサイドスタンドを出す
- スタンドホルダーを取り出し、ロープの先端につけたフックを落とさないように注意しつつ、ホルダーをスタンドを立てる位置付近の地面に落とす
- ロープと左足を駆使してスタンドホルダーを地面とスタンドの間に挟み込む
- フックを左ハンドルにかける
- ゆっくりスタンドに車重を掛けてホルダーごと地面にめり込まないか注意しつつバイクを降りる
出発時
- バイクにまたがる
- バイクを起こしてロープと左足を駆使してホルダーを引き上げる
- フックを外してホルダーを収納
- スタンドを払う
- (ギアをニュートラルにするかクラッチを切って)エンジンスタート
出発時にホルダーを置き忘れないように、ロープの先につけたフックを左ハンドルとか目立つところにかけておくことですね。
英国ツーリングで大活躍
このアイテム、これまでもかなりお世話になっていますが、今回も大活躍です。
というか日本でツーリングする時よりも活躍の場が多かったです。
路肩の、ちょっとバイクを停められるようなスペースの地面が、きれいに舗装されておらず、砂利や土、湿地であることが多いからです。
また今回泊まった宿の駐車場も砂利や土のところも多かったと思います。
なかにはものすごい深い砂利の駐車場もあって、このホルダーを使っても、ホルダーごとずぶずぶ沈んでしまい、宿のスタッフさんがスレート板を持ってきてくださってなんとかなったこともありました。
今後も必需品だと思います。
ブレーキロック
前項のスタンドホルダーとセットで持ち歩いているのはこちらのブレーキロックです。これもすぐに取り出せるタンクバッグに収納すると良いですね。
デイトナ(Daytona) 「ブレーキロック イエロー 96996(Amazon)」
引用元:www.amazon.co.jp
駐車時の前輪ロック
バイク駐車時に、ギアをローに入れて後輪をロックしていても、フリーの前輪が回ってバイクが動いてしまいそうな、斜面のところではこのブレーキロックを使います。
今回の英国ツーリングでは、停める場所はいろいろあったので、そんな条件の悪いところに停めなければならないようなことはありませんでしたが、斜面がついているところに停めなければならない時は使ったほうがよいでしょう。
バイク引き起こし
特に私がこれに期待しているのは、バイクを左にコカして引き起こすときにフロントブレーキを押さえておいてくれる機能です(右にコカしたときはフロントブレーキを自分で握れる)。
左にコカしたら、さっとこれを取り出してフロントブレーキにかければ(できればギアはロー)、フロントタイヤがズルっと回ることがなく、しっかり支点となってくれるので、バイクを起こしやすくなります。
比較的交通量のある道路では(邪魔ということもあって)、他のドライバーさんにもお手伝いいただけると思いますが、特にスコットランドの原野の道路だと、ほぼ完ソロ状態で走るので、ブレーキロックは持っておきたいアイテムです。
大抵は誰かが手伝ってくれるので不要だったりしますが、過去にも人通りが少ないところで左にコカしたときに使ったことがあるので必須と思います。
バイクに乗る前の私もそうでしたが、バイクをコカすと大変だということを知らなくて、乗ったことがないヒトはスルーしがちなんですよね...。
チェーンメンテ時
実際に使ったのはチェーンメンテの場面でした。
センタースタンドを上げて、チェーンのメンテをする際に、接地しているフロントホイールが回らないように、フロントブレーキをこれで押さえておいたほうが良いですよね。
連日の雨で、レンタルしたバイクのチェーンはすぐにガサガサになってしまうので、現地でチェーンルブを購入して、センタースタンドを上げてチェーンメンテをしました。
ほぼ毎日雨に降られますし、すぐにルブが流れてしまうので、3日に1回ほどチェーンメンテを行いました。
アクセルアシスト
北海道ツーリングでも活躍したアクセルアシストを持っていきました。
キジマ (kijima)「スロットルアシスト 201-598(Amazon)」
引用元:www.amazon.co.jp
当時私の乗っていたバイクが超非力な250cc空冷単気筒だったので、普段からアクセルアシストを装着していました。これを装着してるとアクセルキープに握力が要らないので本当に楽で、重宝していました。
今回はロングツーリングですので、一層の活躍の場があると思い持っていきました。
で、実際はどうだったかと申しますと、イングランドとスコットランドの両方で使いましたが、イングランド(CB500X)ではそれほど効果を感じませんでした。
バイクが500ccのツインで、道も都市化された地域を多く走るので、アクセルキープのニーズがそれほどなかったと思います。
一方でスコットランドでは結構活躍しました。
スコットランドでは70-80km/h巡航で走る区間が長いのと、バイクが非力(411cc空冷単気筒)で結構スロットルを開け気味で維持しなければならなかったからだと思います。
ちなみにこのアクセルアシスト、使い方に注意があって、ハンドルの握り方やフロントブレーキの掛け方を基本に忠実に行う必要があります。
時々このアクセルアシストに対する批判的なコメントを見ますが、確かにそういった所作が身についていないと危ないと思います。
とはいえ、もともとその所作ができていないこと自体、アクセルアシストを使う以前の問題でして、普通に運転していてもリスクのある状態ですので、正しい所作に練習して習慣づけて修正したほうがよいとは思います。
ハーフカバー
北海道ツーリングで活躍したハーフカバーを今回も持っていきました。
北海道では、朝露対策や、防犯、いたずら防止といった目的で、どの宿泊地でも使いました。周囲のバイクもわりとハーフカバーをかけているヒトがいたので、その時は持っていって良かったです。
今回も同様の効果を期待して持っていきましたが、使ったのは最初の一泊だけで、その後は使いませんでした。
デイトナ(Daytona)「コンパクトハーフカバー ミディアムサイズ 22133(Amazon)」
引用元:www.amazon.co.jp
使わなかった理由にはいろいろあり、
- パニアケースをカバーできず、パニアケースが浸水しまくった
- 周囲のバイクでカバーをかけているヒトがいなかった
- 宿泊地がすべて田舎だった(治安が悪くない)
- 宿の駐車場が宿裏や囲われた敷地だった(目隠しの意味ない)
といったところです。
普通のハーフカバーだとパニアケースに対応していないので、最も防水したかったパニアケースに夜間の雨で浸水しまくったので、カバーする意欲がなくなりました。

宿泊地も比較的安全な田舎ばかりだったので、必要ないと感じました。
バイクカバーをパニアケース対応の製品にすると、結構かさばるので、持っていくのはあまり現実的ではないと思っています。
X(旧Twitter)の海外ツーリング関連の投稿を見ていると、盗む奴はカバーをはぐっても盗むようなので、カバーはあまり意味がないかもです。
もし治安があまり良くなさそうな地域に停めるなら、カバーより、振動でアラームが鳴るディスクロックのほうが防犯効果はありそうだと思いました。
まとめ
英国ツーリングに以下のようなアイテムを持っていきました。
- スタンドホルダー:必須
- ブレーキロック:必須
- アクセルアシスト:非力な車種にはあったほうが楽
- ハーフカバー:不要
なるべく荷物は少なく、効果的なものだけを持っていきたいですね。



