重要書類
「重要書類」と書くと大げさですが、持って行くべき書類を整理します。

パスポート
海外に行くのですから、パスポートが必要なのは当然ですね。渡航先によっては残りの有効期間が定められている国があるので、事前に確認が必要です。直前になってあわてて更新にいくことのないようにしたいですね。
英国の場合は、滞在予定期間の間で有効であればよいそうです。
英国から他の地域、例えばアイルランドなら6ヶ月、その他ヨーロッパ諸国なら3ヶ月といった残存期間が、出国予定日において必要とのことです。
VISA(査証)
現在は、多くの国への観光旅行ではVISAは不要ですが、要確認ですね。英国では不要です。
運転免許証と国際運転免許証
日本国内の運転免許証と国際運転免許証のセットです。国際運転免許証は単なる翻訳書に過ぎないので、国内の運転免許証も必要です。
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国際免許証は、平日の午後、運転免許試験場に出向いて申請しましたが、1時間もかからずに取れました。最近は電子マネーでも手数料の支払いができるので便利ですね。
あと、万が一に備えて、国内の運転免許証の裏面に、緊急連絡先として家族の携帯電話番号を書いた付箋をポストイットで貼っています(直接書き込むのはNGです)。
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なお、2025年からマイナ免許証が始まるそうですが、国際免許証を利用するなら従来型の免許証を持っておいたほうが良さそうですね。
www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp
航空券(Eチケット)
最近はパスポートだけでチェックインできる航空会社もあるようですが、Eチケットを印刷したものを持っておいて、トラブル時に提示できるようにしておくと安心かもしれません。
心配性の私の場合、スマホにもEチケットのPDFファイルを入れておいて、いつでも提示できるようにしています。
その他予約した交通機関のチケット情報
今回私はロンドンからスコットランドに移動するのに、寝台特急を予約しましたので、そのEチケット(QRコード)や予約情報をスマホに入れて持っていきました。
バイクレンタル関係書類
バイクレンタルでは事前に何度かメールでのやりとりが欠かせませんので、あまり予約トラブルになることはないと思うのですが、引き渡された車両が、予約した車種(グレード)や指定オプションと違う?と思ったときに、さっと確認できるようにしたほうがよいかと思います(違っていたら交渉)。
私の場合、予約内容がわかる書類と、保険内容を含め約款などの契約関係書類をスマホですぐ確認できるようにしています。
海外旅行傷害保険証のコピー
旅先で何か問題が起きたときに、自分で保険屋さんに連絡できるように持っておきたいです。スマホにPDFでも入れておきます。また、家族にも一部渡しておきます。自分に万が一のことがあったら家族から連絡していただくことになりますので。
健康保険証
日本の健康保険証なので、現地では役に立たないのですが、過去に帰国時に役に立ったことがあったので持っていきます。
南米ペルーからの帰りのフライトがダラス経由の長時間フライトで、旅の疲れなどもあり、おそらく機内食の古い油にあたったのだと思うのですが、米国から日本へのフライト中に上からも下から吐きまくる状況になり、そのまま成田空港の診療所に転がり込んだことがあります。
飛行機から出ても、あまりにも具合が悪くて、途中何度か休みながら、健康相談窓口にはいつくばって行き、そこからは車椅子で空港内の地下の診療所に連れて行っていただきました。どの時点で入国手続きしたとか、もうろうとしていたので、覚えていません。
投薬を受け、点滴などを打って少し回復しましたが、とても公共交通機関で帰宅できる状態ではなかったので、空港近くのホテルを急遽取って一泊してから帰りました。
そんな時に、健康保険証があるとスムーズですが、持っていなくても、後で健康保険組合に申請ができたと思うので、必須ではないとは思います。
今後は健康保険証が廃止されてマイナンバーカードになるようなので、マイナンバーカードを持っていくことになるんでしょうね。
「戸籍謄本の写し」のコピー
これは万が一のパスポート再発行のために持っていたほうが良いそうです。
持って行くなら、旅行期間の最終日でも、発行日から3ヶ月以内となるような日に取得する必要があります。
最近、私の友人で二人も現地でのパスポート再発行をしたケースがあったので、スマホにPDF化したものを入れておこうと思います。
その友人ふたりとも非常にしっかりした人物なのですが、それぞれ、米国でちょっとしたスキにカバンを盗まれてしまい、そのカバンにパスポートが入れてあり、このままでは帰国できない!ということになってしまいました(ひとりは、ショッピングモールでちょっとトイレするため、パーキングに停めた車のガラスが割られ、中のカバンが盗まれた)。
すぐに日本の大使館に連絡して、再発行を手配したのですが、3ヶ月以内の戸籍謄本が必要とのことで、普通はそんなものをすぐ提示できるはずもなく、それを新たに取得するのに、国内の家族に連絡を取っていろいろ大変だったそうです。
重要書類の持ち運び方
私のスタイルでは、上記の書類、紙に印刷したものも含め、出歩く時は「常に全て」身につけています。
こんな時はカーゴパンツタイプのライディングパンツが役に立ちますね。カーゴ部分にパスポートや財布などを入れています。
カーゴパンツでないズボンの場合、ファスナーのあるポケットならむりやり入れてしまうか、ウエストポーチに入れて身につけてます。
特に都市部の雑踏を歩くときは、身体の前側でアウターの下にしておかないとアブナイでしょうね。
北海道のブログのほうで、私はノースフェイスのウエストポーチを愛用しているということを書きまして、今も時々使っていますが、難点は防水ではないこと。
ウエストポーチの雨対策について、最初は雨が降ったらレインジャケットの中に装着すればよいと思っていたのですが、スコットランドではガチの土砂降りにやられ、レインジャケットの下からちらりと出ているウエストポーチの下部に走行中の雨があたってそこから浸水してしまいました。
スコットランドの土砂降り、恐るべし。
英国の雨は霧雨のような雨だから傘が要らないんだよと聞いたことがありますが、場所によってはぜんぜんそんなことないです。
基本的に雨雲は大西洋方面からやってきますので、グレートブリテン島の東側ならそれほど雨が強くない?と思いきや、スコットランドの東側のエジンバラでもガッツリやられましたので、多分ソフトな雨だというのは、ロンドンとか南東側の地域のことなんじゃないですかね。
実際、スコットランドで2回ほど土砂降りにやられ、その反省から、次回に向けて、防水ウエストポーチを導入することにしました。
モンベル「ドライサイクル ウエストバッグ(モンベル)」
ちなみに、このウエストポーチ、もともとはスポーツサイクル用ですが、サイクル用品はいろいろとバイクにも転用できるものが多いので時々チェックしておきたいですね。
少し使ってみて、感じたのは、上下の高さがあるので、乗車姿勢で身体の正面には装着しづらく、横か背中側が適していて、使うときだけ正面に持ってくる感じでしょう。ちょっと邪魔かな~と感じます。
ただ、その高さのおかげで、冊子型のマップを丸めずに入れられるのが良いです。わかりやすい例としてツーリングマップルはすっぽり入りますし、海外ツーリングで活躍するLonley PlanetのBest Road Tripsシリーズや、冊子型地図のGlobebox Atlasもすっぽりです。休憩時間にスマホバッテリーやギガを気にせず心ゆくまで地図を眺めることが可能です。
完全防水ではなく、まだ本格的な雨天で使用していないので、どのぐらいの雨まで耐えられるかは今後の使用でみていきます。




事前手続き
電子渡航認証システム
VISAが不要なのはよいとして、最近やっかいなのは、各国の電子渡航認証システムへの事前登録が必要という場合があります。
よく知られているのは米国のESTAですよね。あの痛ましい同時多発テロを受けての対応でしょうか。
また最近は日本人が米国に入るときは、観光じゃなくて出稼ぎでないかとか、いろいろ厳しいらしいので、ちゃんとやっておかないとですね。
で、英国はというと、私が渡英した2024年6月においては、そういったシステムへの登録は不要でしたが、2025年1月から英国でもETAというシステムへの事前登録(有料!)が必要になったそうです。しかもトランジットでワンタッチするだけでも必要だそうです。
このトランジットだけでも必要ってのはひどいですよね。トランジット時間が長くて、退屈しのぎに、空港を出るならばわかりますが、「入国」しなくてもかかるとは...。
以前どなたかのXの投稿で、NZでトランジットしたときに渡航認証システムへ登録していなくて慌てたというのを見たことがありますが、個人旅行だと気がつけなかったりするので要チェックです。
参考:JALパック
たびレジ
全くの任意ですが、外務省が運営している「たびレジ」というサービスがあるので、余裕のあるヒトは登録しておくのもよいと思います。
旅先の国や地域で何か問題が発生したときに、外務省(大使館?)からの連絡や支援を受けられるというサービスのようです。
「お金」の事前手続き
現地でスムーズに支払いを済ませるためにも、「お金」に関する事前準備が大事ですね。
どのような支払い手段を用意するかは人それぞれですが、具体例としては、
- クレジットカードの利用枠の拡大
- 海外キャッシングの利用申請や利用枠の拡大
- デビットカード向け口座の残高確保
- 外貨両替
などでしょうか。
私は、いろいろやらかしまして、反省も含め、別途「英国ツーリングでの「お金」2024年版」に記載しました。
出発前にいろいろ予約する段階で外貨支払いがあるので、外貨口座からのデビットカードの支払いを行うならば、早めに口座の準備をしておく必要があるでしょう。
