ロンドン・エディンバラ間の交通手段
さて、ロンドンからエディンバラに移動する手段を考えなければなりません。
結論は表題の通り、寝台特急にしました。
なぜそうしたかというのがこのページのお話です。
飛行機
ロンドン・エディンバラ間の移動は、一般的に飛行機でしょうね。フライト時間は1時間15分前後と、移動時間が短縮できますから。ビジネス用途なら飛行機一択でしょう。
ところが私の場合、ツーリング装備も含めた荷物が大きいでしょうし、後述しますが、預け可能な荷物、機内持ち込み可能な荷物、預け不可の荷物、機内持ち込み不可の荷物といった、荷物の区分がいろいろありますので、正直この荷物の割り振りが大変。
英国入りした後、イングランドでドライブ旅行をすると、国際線での荷物フォーメーションを崩しているでしょうから、再びの荷造りが大変。
しかも荷物の入れ場所をミスると事実上没収されるしかない状況になりがちなので、なるべく飛行機は避けたいです。
移動時間は確かに短いですが、空港でのセキュリティチェックなどを考慮すると、結構早めに空港に行かなければならないでしょうから、ロンドンからの移動時間も含めるとトータルでは結構時間がかかります。
おまけに移動する間の風景も楽しめないので、ある程度時間に余裕があって、観光目的の私としては今回は飛行機はナシです。
バイクで自走
ロンドンで借りたバイクをそのままスコットランドに乗っていくのも有力候補です。移動の過程を存分に楽しむのはそれが最高かと思います。
それも一瞬本気で考えました。特に途中のウェールズや湖水地方に行ってみたいならありですね。
しかしロンドン・エディンバラ間は650kmあり、例えるなら東京・岡山間ぐらいです。観光しながらツーリングとして走れば片道で3日、往復で6日取られてしまいます。
かかる日数のみならず、移動過程で体力も相当使うと思いますし、今回はスコットランドに注力したいので、ロンドン・エディンバラ間で使う体力は抑えたいと思い、バイク自走はナシとしました。
日中の特急
体力を温存しつつ、移動する間の風景を楽しむなら、列車での移動がよいかもです。
荷物制限も飛行機ほどではないですから気が楽ですし、ロンドン中心部から乗れますし、乗車にかかるリードタイムも飛行機に比べればずっと短いので時間効率が良いです。
ざっと調べると路線ルートも、ヨークなどを通る東寄りルートと、リバプール・マンチェスター方面を通る西寄りルートも選べ、どちらもだいたい4~5時間かかるようです。
お値段は列車にもよるのですが、執筆時点(2024/11/02)で見たところ、£87.90や£89.00、£107.80といったあたりで、時間は4時間半前後かかります。
ちなみに£1.00は現在197.74円、約200円ですが、私がこの旅を検討していた2024年1月はだいたい180円後半でした。
したがって料金はだいたい2万円ぐらいかかる、ということですね。
飛行機だと荷物の制限がいろいろとありますし、移動中の景色も楽しめないので、今回の場合は、少々時間はかかっても、列車で行きたいと考えました。
寝台特急「カレドニアン・スリーパー」
普通の特急をブッキングしようと、列車について調べていたら、日本では絶滅危惧種になっている「寝台特急」がどうやらあるらしい、という情報をキャッチしました。
ほほぉ!
私は特に「乗り鉄」という訳でもないのですが、寝てる間に移動できるというメリットに惹かれました。
少しでも明るい時間をツーリングに割きたい私としては、ベストかもしれません。
それに、海外で寝台列車に乗るというのも、オツなイベントですよね。
引用元:www.sleeper.scot
タイムテーブルは、
ロンドン・ユーストン駅発23:45(乗車開始22:30)
エディンバラ着翌7:30
という感じで、使い勝手もGood!
部屋や座席も何種類かあり、私のようなひとり旅だと、
・Caledonian Double En-suite:ダブルベッド個室(トイレ・シャワー付き)
引用元:www.sleeper.scot
・Club En-suite Room:2段ベッド個室(トイレ・シャワー付き)
引用元:www.sleeper.scot
・Classic Room:2段ベッドだけの個室(トイレ・シャワーなし)
引用元:www.sleeper.scot
・Seated Coach:椅子席(若くない自分にはキツイ...)
引用元:www.sleeper.scot
といったあたりが選択肢になりますが、日程がもう2024/6/13(木)乗車と決まっていて、2024年1月の段階で、Doubleは満室、Club En-suiteも限られているので、予約を急ぐ必要があります。6月、7月はハイシーズンですからね。
ちなみにこのCaledonian Sleeperは土曜日は運休とのことですが、乗車が木曜日ということでラッキーといえばラッキーです。
また、当時はClub En-suiteをひとりで使うClub Soloという割安料金が設定されていたので、早速これで予約!
せっかくなので、トイレ・シャワー付きの部屋を体験してみたいという思いもありました。あの狭い車内で一体どうなっているんでしょうね。写真は掲載されているのですがイマイチどうなっているのか?
引用元:www.sleeper.scot
なお、予約時に部屋の位置を指定できるので、荷物が多い場合はなるべく車両の端っこが良いでしょう。廊下がマジ狭いのでキャスター付きのスーツケースならまだしも、私のように大きいソフトバッグ(ツーリングなのでスーツケースは無理)の場合は通過に難儀しますから。
引用元:www.sleeper.scot
ちなみに料金は£275.00。日本円で55,000円!まじか!
今後もそうなのですが、英国旅行では日本円で考えてはいけません!忘れましょう。日本円で考えると何もできなくなるので。そうですね、勢い£1を100円ぐらいのつもりで考えることにしています!
しかし、この£275ですが、そもそも特急で移動しても£100ですから、£175で一泊できると考えれば、高っかい英国のホテル代からすると、むしろお得では?と思い直して気を落ち着かせます。
なお、現在来年2025/6/12(木)発で調べると、
Caledonian Double en-suite:Sold out
Club En-suite:£325.00
Classic:£240.00
Seat:£50.00
となっています。
Club Soloの設定がないようにも見えるので、廃止されたかもしれませんね。予約を進めた先にSoloの提示があるかもしれませんが。
ま、とりあえず予約したので、乗車にあたっての細かいところをもう少しみていきます。
Classicと比較してClub En-suiteには、いくつか特典があるようです。
- ユーストン駅ラウンジが使える:
乗車開始が22:30ですから、どう考えても、夕食後にユーストン駅で待機することになります。ユーストン駅がどんな雰囲気かもわからないので、専用のラウンジが使えるのはいいですね。荷物を置いてゆっくりできます。
引用元:www.sleeper.scot - Club Carへの優先入室:
Club Car=ラウンジカー=食堂車への優先入室。ラウンジカーがあるのはいいですね!乗車してすぐは結構混んでいるらしいという口コミをWebで見たのでどうなんでしょう?私は多分疲れてシャワー浴びて寝るかも。朝食は利用すると思います。
引用元:www.sleeper.scot - 朝食が含まれている:
Club CarあるいはRoomサービスで朝食がついているそうです。
引用元:www.sleeper.scot
予約当時のClassicのレートを覚えていませんが、Clubのほうが何かと使い勝手が良いので、むしろClubのほうが良いかもですね。
Webで予約をすると、予約確認のメールが来て、eTicket(QRコード)へのリンクがついているので、アクセスして、スクショを取っておくとよいでしょうね。
なお、この後、乗車1ヶ月前や、1週間前、2日前にメールが来るので予約については何かと安心です。
これでロンドン→エディンバラ間の足と枕が確保できたので、バイクの手配に参りましょう!